2007*1*11     カレンダーへ

今日は再検査。
お陰さまで結果は良好で、安心しました。
お気遣いくださった皆様、良い情報を連絡してくださった皆様、本当に有難うございました<m(__)m>
坊主もシニア世代になり、今後の参考に、病院の先生や友達(人間の内科のドクター)からお聞きしたお話や検査の結果、経緯など残しておこうと思います。

12月 19日 朝になると坊主が嘔吐。
今回下痢はなく、夜は大丈夫。
用心して、19日夜は、ササミと鰹菜だけで雑炊。
20日 20日朝はフード。嘔吐。
本人(犬)、食欲旺盛、庭駆け回り、至って元気。
21日 調子は戻ったように見えたけれど用心の為、晩は野菜少な目雑炊。
朝はフリーズドライササミとプライムライス(発芽玄米せんべい)をお湯で戻した物。

嘔吐無し。
22日 朝フードを食べさせると嘔吐。
フードが合わないのかな?とも思ったけれど、そろそろ3ヶ月はこのフードを食べている。
1kg袋しか買わないので、開封しても10日ほどでなくなる、よって傷んでいるとも思えない。
恐らくは坊主のコンデションが良くないのではないか。。。
最近、体重が減っているのも気になっていた。
撫でていると、先月よりも痩せているような気もする。
ただ、嘔吐といっても、フードを食べた直後だけなので、他の物を吐くこともなければ、今回下痢もない。
遊びもお散歩も絶好調、食欲旺盛。。。
見ている分には元気だけれど、年末年始も近いので、病院に連れて行った。

病院でお話をすると、「熱もないし、口の中の色も問題なし。。。大丈夫じゃないかな〜」と、先生。
体重を量ると20.6kg、やっぱり先月より減っている。
先生のお話だと、歳を取るにつれ、体重が減ってくるのは本来は自然の事らしい。
でも、ここ数ヶ月の体重の減り方はやっぱり気になる。
暫く病院もおやすみになるだろうし、血液検査をして頂く事にした。
夕方には結果がわかると言う事で、お電話で伺うようにして帰宅。
ところが、数時間後、先生の方からお電話を頂いた。瞬間「何かあるな」と思った、結果に問題が無ければこんなに早く連絡を頂く事は無いだろう。
先生とは坊主が生後一ヶ月で我が家にきて、その週末には最初の検診に連れて行ってからずっと見ていただいているので、察するところも多い。
「GPTの数値が以上に高いので、再検査をしましょう」と。
GPTと言えば、まず頭をよぎるのが肝臓障害。肝臓病→安静第一→坊主には無理・・・一瞬にして色んな事が頭を巡る。
そんな私を見通してか、先生が次におっしゃったのが「ただし、他の数値は全く異常が無いですし、深刻な病気だと、白血球や他の数値もかわりますから」
「一つの数値だけがと言う場合、たまたま・・・・・・の場合もあるので」と、説明してくださった。
結局月曜日に、再検査。
春の血液検査で100点満点と言われ、数ヶ月、何が良くなかったのかと考えてみたり、ネットや本で調べてみても、解決するわけも無く。。。
私の心配などどこ吹く風の元気な坊主は「ご飯〜」「散歩〜」といつもと変らず。
そんな玲雄の姿を見ていると、私も、今回は、そう落ち込むことも無く、月曜日を待てた。
検査結果 体重20.6kg
GPT 1000(通常10〜100)
TG  225(通常10〜150)←は嘔吐したとは言え、食事をしていたので、そのせいだろうと言う事で心配ないらしい

他の検査項目に異常なし。
Hematology ResultsもNormal。
23日 家族総出の大掃除、ワックスがけで一日退屈していた坊主。
食べる物はしっかり食べ、お散歩には喜んで出かけ、下痢、嘔吐、共に無く、見た目はいつもと変わりなし。
25日 再検査。。。
GPTのみが突出して高く、他の数値は正常で、それも22日に比べると、中二日、何もすることなく、かなり下がっていた。
ただし、22日が通常の10倍、今回が6倍なので、まだまだ、正常値にはほど遠い。
検査結果で、一番考えられるのが、急性肝炎、ただし、「食欲不振」「元気が無い」「下痢」「黄疸」などの所見は見当たらず、「嘔吐」もここ数日無し。
GPTの数字の異常で考えられる病名は他にもあるけれど、連動しそうな項目の数値は異常なし。
結局、「肝臓が、何らかの理由で傷んでいるのではないか。。。」と、言うのが先生のお話。
確かにネットなどで調べても、肝臓に関係ある幾つかの項目の一つだけが突出しておかしいと言うのは見つからず、先生も、珍しいケースと。
肝臓が弱った原因も、先天的に弱かったのが加齢と共に出てきたのか、ストレスを溜め込んだのか、疲れが出たのか、気候のせいなのか、良くわからず。
食事に問題があるのでは?とお尋ねしてみると、他の数値が良い状態だし、こう言うときなので変えないほうが良いでしょう、と。
暫く、肝臓を助けるお薬を飲ませて様子を見るのが良いのではないかと言われたものの、数値が仮に下がっても、原因もわからず、対処方もわからないのでは薬に頼る事になる、それに、今の状況では100%肝臓障害とは限らない、先生に正直に、疑問に思っていること、心配している事をお話してみた。
その後、色々御相談させていただいて、とりあえず、サプリや補助食品で不足しそうな栄養素を補給して、年明けに再検査をする事に。
その結果しだいではエコー検査等も。。。

これは私の希望的観測もたぶんに入っていたかもしれないが、あまりに一つの数値が極端である事、他の数値が春の検査と殆ど変らない事、坊主の様子と病気の症状を照らし合わせて見た感じ、中二日で何もせず、問題の数値が大きく変った事などを考えると、もう一度、検査をしてからでも、お薬を使うのは遅くは無いのではないかと言うのが私の正直な気持ちだった。
「薬=副作用=肝臓に負担」私には昔からどうもこのイメージがある。その反面、「手遅れになったら。。。」との心配もある。
できれば年内にもう一度検査をしたいと思ったが、先生は「変った様子がなければ年明けで良いと思いますよ」とおっしゃられた。

それにしても、素人考えで、生意気にも随分質問をさせて頂いたりもしたけれど、先生は良くお話を聞いてくださいました。
「結果も直ぐ知りたいですよね」と直ぐに調べてくださって、看護師さんも、私が週末落ち込んでいたのではないかと言う心配までしてくださったようだった。
先生にも看護師さんにも心から感謝。
検査結果 体重20.5kg
GPT 642(通常10〜100)
TG  37(通常10〜150)←食事を抜いて行ったので、通常に戻っていました。

他の検査項目に異常なし。
Hematology ResultsはNEUT(好中球)がLow。
26日 古い友人が前々からの約束で遊びに来た。
勝手な物で、普段は幼馴染の職業など忘れているのに、彼女が人間の内科のドクターと言うのを思い出し、坊主の事を尋ねてみた。

検査結果を見てくれると言うので、良い機会と、専門用語や数値の意味などわからない事をあれこれ説明してもらい、彼女の見解を聞いてみた。
勿論動物病院の先生も説明してくださるが、一度ではなかなか理解できないし、問題の無い数値の一つ一つまで事細かに質問するのはさすがに申し訳なくて。
その点友達なら、なんでも聞けるし、「私に理解できるように説明してよ」などと、勝手な事も言える。
彼女の見立ては、「人間なら、風邪か何かのウィルスで一時的に急性肝炎を起こしたんじゃないか、今の状況ではそう心配は要らない」と。
「おそらく早ければ、一週間、遅くても一月もすれば元に戻るのではないか」と言うことだった。

一つの数値のみが突出している事、日を置かずにした二度目の検査で、その数値が激減している事、肝臓障害にしては他の数値に異常が無い事、見た様子坊主が元気で、黄疸などの症状も無い事
それに加えHematology ResultsのNEUT(好中球)がLowなのもウィルスが原因ではないかと。
好中球とは細菌を食べる白血球なのだそうだ。

薬を飲めば治りが早くなるだろうし、飲まなくてもいずれウィルスが無くなれば、数値は戻るはず、もし、一月以上経っても改善が見られなかったら、詳しい検査をして、投薬を始めても、遅くは無いと思う」と言う事だった。
他にもサプリやお薬についてもあれこれ説明してくれた。
年明けの旅行の事なども相談してみたが、これも問題ないだろうと。。。

彼女の話の中で、興味深かったのは、医者が事細かに説明しない理由の一つに、要らぬ不安を与えたり、心配させ無い為の配慮の場合もあると言う事だった。
人によっては1%の確立も100%に感じられる事もあるらしい。なんでも聞けば良いというものでもないそうだ、なるほど。。。
動物病院の先生のお話の理解できなかった部分も頭の中で繋がった気がして、気持ちが随分楽になった。持つべき者は友。
29日 旅行の予定もあるので、病院がお休みに入る前に先生に電話を入れる。
様子をお話しすると、検査は旅行から戻ってゆっくりしましょうとの事。旅行も今の様子なら問題ないとおっしゃってくださった。
1月 11日 再検査。
結果は良好。数値はほぼ標準値。
年末から年始にかけて、来客もあり、いつもよりオヤツも沢山貰っていた様子だったにも関わらず、体重は20.5kgとほぼ変らず。
数値だけを見ると健康で、体重を維持できて居ると言う事になるけれど、歳を取ると、栄養を吸収する力も衰えると言う話もある。
ただ、本人(犬)いたって元気なので、まずは一安心。
他所で泊まると、食事をしなかったり、下痢をしたり、嘔吐があったりすることもあるが、帰宅後も元気一杯、変った様子も無かった。
今回、血液検査3回+サプリ他で、かかった費用はおよそ20000円。
検査結果 体重20.5kg
GPT 79(通常10〜100)

先生は他の検査項目も異常なしとおっしゃってくださった。
(若干違う数値もあったけれど、これくらいは体調の範囲のようだ)
Hematology Results 呼称 NORMAL 12/22 12/25 1/11 考えられる状況・疾患
HCT ヘマトクリット 37.0〜55.0 44.2 45.6 44.9 脱水・多血症
貧血(再生性:失血・溶血     非再生性:炎症性・骨髄性・鉄欠乏症)
HGB ヘモグロビン 12.0〜18.0 14.1 14.5 14.2 測定エラー
貧血
MCHC 平均赤血球
血色素濃度
30.0〜36.9 31.9 31.8 31.6
WBC 総白血球数 6.0〜16.9 7.5 6.7 6.3 興奮・ストレス・炎症・感染・薬物・中毒・腫瘍
敗血症などによる白血球破壊・ウィルス感染・骨髄抑制
GRANS 総顆粒球数 3.3〜12.0 5.1 4.1 4.0
%GRANS 顆粒球率 68% 61% 63%
NEUT 好中球 2.8〜10.5 2.4 2.7 細菌を食べる白血球(友人談)
EOS 0.5〜1.5 1.7 1.2
L/M リンパ球数と
単球数の和
1.1〜6.3 2.4 2.6 2.3
%L/M リンパ球
/単球率
32% 39% 37%
PLT 血小板 175〜500 326 355 351 反応性(出血・脾臓摘出・感染など)
脾種・紫斑病(血小板減少症)・DIC
mf ミクロフィラリア +フィラリア雄雌成虫が既に感染し、血液中に仔虫が存在
Fil フィラリア抗体検査 +フィラリア仔虫はいないが、成虫は既に感染している
(単性寄生・仔虫を生む能力がないなど)
検査項目 犬基準値 12/22 12/25 1/11 異常値の考え方
Glu 血糖値 57〜127 101 99 94 医原性(ブドウ糖・ステロイド投与)・ストレス・糖尿病・副腎皮質亢進
測定エラー・肝不全・敗血症・狩猟犬低血糖・飢餓・副腎皮質低下
T-Cho 総コレステロール 110〜320 237 239 236 食餌性・クッシング症候群・甲状腺機能低下症・糖尿病・遺伝性
栄養不良・吸収不良・免疫グロブリン不良など
BUN 尿素窒素 7〜27 16 11 17 脱水・腎障害・尿路閉塞又は破裂・高蛋白食・食後・発熱など
肝不全・肝硬変・蛋白制限・多飲多尿(糖尿病など)・エラー
T-Bil 総ビリルビン 0〜0.9 0.2 0.2 0.2 黄疸・胆管通過障害・肝障害
GOT AST 0〜50 19 13 10 筋肉・心筋・肝臓の炎症など
GOT↑&GPT正常ー筋肉疾患の疑い。GOT,GPT↑ー肝障害
GPT ALT 10〜100 1000 642 79 急性肝炎・中毒性肝炎など肝細胞の壊死を反映
膵炎・創傷・腫瘍・敗血症などで上昇
Cre クレアチニン 0.5〜1.8 1.0 1.2 腎障害(BUN以上に腎機能を反映)・Cre↑BUN正常ー殆どの場合腎疾患
Cre正常BUN↑ー脱水などによる窒素血症?
TP 総蛋白 5.2〜8.2 6.5 6.7 同時にAlb↑ー脱水・高脂血症・Alb↓ー感染・リンパ肉腫
肝不全・飢餓・吸収不良など。アルブミンと相互に評価
Alb アルブミン 2.7〜3.8 3.0 2.5 肝不全・飢餓・出血・腎性喪失・敗血症・腹水・胸水・過剰輸液
増加は脱水・高脂血症時以外あまりない
TG トリグリセライド 10〜150 225 37 食後に採血した場合・甲状腺機能低下症(コレステロール値も上昇)
高脂血症