2007*1*31
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by Chama
10年ほど前、がらにも無く、パッチワークにお花のモチーフを全面につけて、バンブーのもち手を付けた、今にして思えば驚くような(爆)バッグを作ろうとして、引越しのドサクサで、途中でうやむやになっていた。
当時、良く通った手芸店の先生と個人的に共に旅行に行くほど親しくなり、その先生が恐らく今の私の年齢で、ピンクのフリフリのエプロンや、木綿のレース満載のブラウスなどを好み、それが実に似合っていた可愛らしい方だったので、その影響も多分にあって、およそ自分のイメージに無いバッグを思いつき、作ってみようと思ったのかもしれない。
その先生は、基礎が全く無い私の身の程知らずの思いつきのデザインを嫌な顔もせず、形にする事を随分手伝ってくださった。
手編み、機械編み、洋裁、パッチワーク。。。
本業は編み物の先生だったけれど、今にして思えば実になんでも器用にこなされていた。
時には、「既成概念が無いから、こんな事を思いつくのかな?」と、呆れながらも、それを面白がって下さるよな柔軟な方で、私から見ると、私には全く無縁な、年齢を超越したpretty&lovelyな感覚が私の目には実に新鮮に写ったような気がする。
しかし。。。今となっては当初のデザインのバッグを持ち歩く勇気も無く(笑)、途中で放置したままだったが、思い立って広げてみると、裁断して、ステッチまで終わっている布地はPCにジャストサイズ。
思い切ってデザイン変更、色味は甘いがシンプルなバッグにしてしまおうと、作業開始。
PC持ち運び用なので、頑丈にしたいのはやまやま。。。でも手縫いでステッチまで入れていたので、頑丈なら何でも有りと言うのもちょっと。。。
結局、ミシン縫いは極力見えないように、且つ丈夫にしようと模索しながらの作業。
しかし。。。どうしても重い物を入れると、もち手の間が引っ張られ、妙に膨らんでしまう。
母に相談すると、くちを5〜6回ミシンでステッチを入れなければ裏地が膨らんで落ち着かないだろうと。。。
基本的に、パッチワークで何かを作る時はミシンは使用しないけれど、今回は強度を考えて、見えないところにはミシンをかなり使用した。
それでもせっかく手縫いで纏った上をミシンではたくのはどうにも納得が行かない。
あーでもないこーでもないと考えた末、もち手の左右の取り付け場所を含めてその間をミシンで縫い、上から、10年前に作った今回使う予定の無かったモチーフを縫い付けることにした。
出来上がりはちょっと甘すぎ。。。と、思いつつ、ミシン目を隠す為には仕方ない。。。
これで妥協。。。
それにしても。。。
このビーズまでつけたモチーフを、色を下地と逆にし、たてのラインにそって、全面につけ、たっぷりとギャザーを入れ、バンブーのもち手をつけたら、どんなバッグになっていたのだろう。。。
作品としては見たかったような気もするけれど。。。