この日も朝9:00前には病院へ。。。
受付を済ませ、待合室で待っていると、看護師さん?研修医の先生?
どちらかわからないけれど、まだ女の子と言った方がしっくりくる若い女性が、問診票を持って来られた。
内容は、一般的な問診に加えて、トイレの習慣(外?シーツ?など)や食べているフードの銘柄、日常生活など、事細かに聞かれた。
その後、入院時の注意事項に書かれてあったペットシーツとバスタオル、事前に了解を得ていた、日常使っているマットなどを手渡した。
それから暫くして、診察室へ。
先生も言葉を選びながら、慎重に手術について説明をされたけれど、正直、前回の検査後の説明よりも厳しいものに、私は感じた。
先生のお話が終わると、同意書にサイン。
なるど氏だけでなく、私のサインも必要で、二人してサインをした。
真摯に対応してくださる先生方には誠に失礼だとも、申し訳ないとも思うけれど、この時の正直な気持ちは、ただただ不安。
勿論手術そのものも、麻酔から無事に目が覚めるかも不安だけれど、担当してくださる先生にお会いしたのは、その時で二度目。。。
先生の人柄も、経験も、考え方も、何も私には分からない。。。
玲雄を託す相手の事が全く分からないと言う不安。。。
大学病院では、それが当たり前の事で、皆、先生方を初めから信頼されているのだろうか?
それとも、私のように「信じるしかない」と祈るような思いでサインをするのだろうか。。。
手術中は待っていたかったけれど、玲雄の手術はその日最後の手術。
夕方からの予定で、終わるのは夜中になるかも知れないと言う事で、病院は診療時間外、私はホテルで電話を待つことにした。
先生に玲雄のことをお願いし、リードを手渡す時の気持ち。。。
平静を装ってはいたけれど、玲雄には解っていたかもしれない。。。
診察室を出る際、私は振り返らなかったけれど、振り返ったなるど氏に、玲雄は仁王立ちして「ワン!ワン!」と言ったらしい。
恐らくは「置いて行くな〜!!!」と言っていたのだろう。
病院を出て、母の作ってくれた朝ご飯のお弁当を食べる場所を探していたら、神社に着いた。
誰もいない、小さな神社の片隅をお借りして、母のおにぎりを食べた。母も眠れなかったのだろう。。。
日ごろはとても信心深いとは言えない、なるど氏と私だけれど、ここに辿りついたのも何かのお引き合わせ?
苦しい時の神頼みで、申し訳なくも思いつつ、二人で玲雄の事をお願いした。
玲雄が元気になったら、必ずお礼を言いに伺おう。
3時まではホテルに入れないので、ショッピングモールで時間を潰す。
モールの中のスーパーで、必要な物を購入。
習慣とは恐ろしいもので、スーパーを歩いていると、つい、日常と錯覚し、晩のおかずや玲雄のご飯の材料などに目がいった。
しかし。。。かごの中には飲料水やおにぎり。。。現実に戻る。。。
そんな些細な事に、感傷的になっていた。
私をホテルに送ってなるど氏は一人で帰宅。。。と、同時に私の長い長い12時間が始まった。