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(3月23日手術中・24日手術翌日の回想記事)
手術中。。。一人連絡を待ちながら。。。
何を考え、何をしていたのか、全ては覚えていない。。。
手術は始まったのだろうか?玲雄は大丈夫だろうか?何も手に付かず、時計ばかりが気になった。
私自身も扁桃腺が腫れていて、抗生剤を飲んでいたので、ストレスも手伝って胃がダウン。
お腹の調子までも悪くなり、体調的にも最悪、体調が悪いと益々気分は沈み、悲観的になっていく。
時折友達からメールで励まされ、それに返信し、不安が頭をかすめる度に、携帯の玲雄の写真を撫でていた。

日付が変わった辺りから、どんどん不安が膨らんで、良くない事を考え始めた。。。
「私が信じなくてどうする」そう思う気持ちと「無理だったのか。。。」と思う気持ちの狭間で、ただただ待つ。。。
1時。。。2時。。。時間だけが過ぎていく。。。「病院へ行ってみようか。。。」でも。。。もし。。。
考えれば考えるほど、悪い事ばかり浮かんでくる。。。
と、同時に、何もかも自分のせいに思え、玲雄にすまない気持ちでやりきれなくなる。
「病院に、玲雄の傍に行きたい」衝動にかられる。。。しかし、それは玲雄の為にはならない。
その繰り返し。。。その時の気持は今思い出しても言いようがない。。。
それでも、途中30分ほど意識が飛んでいたので、少しは寝ていたのだろうか、気がつくと3時をまわっていた。。。寝ていたのか、ぼんやりしていたのかもわからない。。。
その頃には、「玲雄は、もういないのでは。。。」とまで、思うようになっていた。。。

3:54(だったと思う)携帯が鳴った。。。着信音で病院からだと直に分かった。
先生「○○大学の○○です・・・まだ挿管チューブは抜いていませんが、もう大丈夫だと思うので、心配していらっしゃると思って先に連絡をしました・・・」
私「お疲れのところ、御連絡頂きまして、有難うございます。安心しました。」
先生「手術開始時間が予定より遅れ、開けてみると癒着が酷く、時間がかかりました」
「でも全部取れましたから。心配で眠れなかったでしょう、もう大丈夫ですから、安心して寝てください」
この時の先生の声は、午前中に手術の説明をされた時の先生の声とは異なって聞こえた。
先生の声にも安堵の様子が窺える。。。
この時「家族の思いを受けて、手術をされる先生のプレッシャーや責任の重さは大変なものだと思う」と言ってくれた友達の言葉を思い出し、本当にそうなのだろうと感じた。
私「先生はまだ終わっていらっしゃらないのに、申し訳ないです、本当に有難うございました。」
その時の会話の内容は、半分くらいしか覚えていないが、落ち着いて受け答えはできたと思う。
しかし。。。電話を切った途端、力が抜けて、関を切ったように感情が噴き出し、号泣。。。
玲雄を抱きしめてやりたい、神様に、先生方に、友達に、家族に、全ての事に感謝の気持ちで一杯だった。

母に電話。。。出ない。。。母も眠れないのではないかと思っていたので、出ない事にホッとした。
なるど氏にメール。。。寝ていると思っていたが、ちょっとして返信が来た。。。
何時でも良いからと言われていた友達にメール。。。
その後、メールを頂いていた方に、それぞれの生活時間帯を考えながら時間差でメールを送った。
シャワーを浴びて、ベットに横たわった時の安堵感。。。いや脱力感。。。?
気が付くと、窓の外は明るくなっていた。。。長かった長かった夜は明けた。
。。
手術翌日。。。
正確には手術は朝までかかったので、その日の午後1:00、術後の説明を聞くために大学病院へ行く。
術前の説明では肺を一つ摘出すると言う事だったけれど、実際には肺の腫瘍は小さく、今後の生活を考えて一部を摘出。
リンパ節も若干腫れていたそうだ。
ただ、前縦隔膜?胸膜?への癒着が酷く、それを剥がす作業に時間がかかり、手術が始まったのも、夜の9:00頃で、明け方までかかったらしい。。。
手術前に予定より遅れて手術を始める事を連絡するか迷ったけれど、当初、12:00頃までには終わる予定だったので、そのまま手術を始めたそうだ。
取るべきものは全部取れたけれど、悪性だと再発の可能性があるので、摘出した物を検査へ。
暫くは術後管理で、面会は出来ず、今の容態は安定して、本犬も元気、ただ、当分は急変も有りうるとのお話だった。

玲雄の状態が安定するまでは、面会ができなくても、近くに居てやるつもりで準備をしていた。
なので、当面はホテルに滞在する旨をお話し、先生の時間が取れる時に合わせて、様子を伺いに来ても良いか尋ねてみたところ。。。
「明日は外科の診療が無いので、ゆっくりお話ができると思いますからどうぞ」と仰ってくださった。
正直、大学病院と言うと、「3時間待ちの3分診療」のイメージがあった。
患者からすれば、先生は一人だけれど、先生からすれば大勢の患者を抱えてお忙しいだろう。。。
こちらにも察することはできるので、「お時間を作って頂けませんか」と言うのも、なかなか言いだしにくい。。。
なので、翌日時間を作って頂けると言う事で、少しホッとして、病院を出た。。。
殆ど寝ていなかったけれど、帰りはホテルまで歩いてみた。
40分かかったけれど、頭の中を整理しながら歩くには、ちょうど良かったかもしれない。。。