広島ドッグパーク   私感 その2

広島ドッグパーク、一般的なマスコミの扱いなどは、少し静かになってきたようだが、ネットでは、相変わらず、様々な話を見かける。
その中の一つが、若い人達が立ち上がり、始まった「東京譲渡会」のお話。
このことでまたしても、団体の是非を含めたお話が、彼方此方でされている。
ただ。。。やはり、肝心な論点に、憶測、噂、疑問が多い。

個人的には、立ち上がった学生さん達の志が純粋なものであれば、その志に対して、拍手を贈りたいと思う、ただ、犬のことを考えると、正直、私個人としては「別の方法を考えて欲しい」と言うのが本音。
それでも、彼方此方で、大人たちの厳しい指摘やお叱りに近い言葉を見かけると、学生さん達の芽を伸ばす方向での助言ができないものか、と、残念に思う。
いつになったら、欧米なみに、動物達の最低限の権利を守ってあげられるようになるかわからないこの国で、次世代を担う、若い人達の中から、そう言う声があがったのは、本当に喜ばしいことではないか。
確かに、私が見ても、その学生さん達のHPを読んでいくと、危なげで、犬の心配をせざるを得ないような内容の記載もあったけれど、獣医さんやレスキューに精通された方が犬のことを詳しく説明し、時間が多少かかっても、うまくリードしてあげれば、新たな希望につながるように思え、今回の志が、どういう結末を迎えるにせよ、彼らの次へと繋がるように、解決してくれればと、願うばかり。

他にも、団体の現状に対しての不満のあれこれを見かけた。個人的な批判、報告責任、連れ戻し、対応良悪、HPの管理、その他。。。
文面から察するに、現場で走り回っている人達ではないだろうと、思われる。
「良くこれだけ、望むよな〜」と、言うのが私の正直な感想。
人と言うのは、自分は外野席にいて、何をしているわけでなくても、事の中心を知りたい、知る権利があると、思うものなのだろうか。。。

今回のレスキューは恐らくは想定外の連続、団体自体も、ここまで大規模のレスキュー経験はHPを見る限り、無かったように見受けられるし、ボランティアさん達の中には、経験の無い方もおいでだろう、里親さん達の側も、こう言うシステム化された譲渡会をそうそう経験される機会は、滅多に無いのではなかろうか。。。
そう言う状況下に数千人の人と、数百頭の犬が集まったのだから、どんなに事前準備をしても、すべて滞りなく事が運ばれる、それは奇跡に近いことのように、私には思えるけれど。。。

勿論、私も、団体に説明責任が無いとは思っていない。
当初は、善意の第三者であったであろう彼らも、里親の規定や、約束事を決め、管理する立場に立った時から、自分達のHPなどでの呼びかけに答えて、協力してきた方達や、支援している人達、他にもこれだけの社会問題になれば、世論に対しても、何らかの報告義務があるとは思う。
義務と言うよりは、沢山の同士に対しての誠意かもしれない。
ただ、それは「今」でなくてはいけないだろうか。。。

今一番に考えるべきは、残されたすべての犬達に、安住の地(家庭)を見つけること。
その過程において、沢山の人が何らかの形で現実を目にし、関わり、或いは触れ、見聞きすることで、なぜ、犬達が、或いは、他の動物達が、これほどまでに冷遇されなけれいけないのか、原因はどこにあるのかと、考えることで、少しでも何かが変われば、或いは変えられれば、様々な意味を持つのではないだろうか。

犬達が全て、安住の地に巡り合い、この一連の事件が落ち着けば、今までに無い、大規模なレスキュー、これだけの事がなされたのだから、今後に向けての問題点、反省点は、社会、行政、レスキュー団体、なんらかの形で、携わった沢山の人、それぞれの立場で、自ずと見えてくると思う。
その時に、その問題にどう向き合うか。。。その時の各々の姿勢を見ていれば、見えなかったもの、得られなかった答えが得られるのではないか。。。
今、当事者不在の場所で、あれこれ憶測、噂の域を出ないあれこれを、論じるよりは、その時を待つ方が、無用の混乱を招かないだけでも、犬達の助けになるような気がするのは私だけだろうか。。。